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2013年10月 2日 (水)

身体の言い分

仕事がひと段落すると、必ず胃腸を壊す。

頭痛と吐き気が続くこともある。
仕事中は気を張って、テンションを上げているので気が付かないけれども、
終わると一気に緩むのだ。
こういうのは、「強い意志」なんかでどうこうできるものでもなく、
「優れた先端科学」で解決できることでもない。
ゆっくりと治っていくのを、薄のろ風情でただぼんやりと待つだけである。
けれども、こういう時間はバカにできない、と思う。
自分という人間は、自分が想像しているよりもずっと
繊細なのだと気が付くからだ。
身体が「はいもう限界、休憩で〜す」と言ってくれるわけである。
私は、それに従うしかないのだ。
思うに・・・
「体育会上がりのいつも明るく元気な営業マンが、ある日突然亡くなる」
というようなことが意外にも多いのは、
頭が、あるいは会社が身体の言い分に耳を傾けなかった結果ではないだろうか。
身体を無視すると、大変なことになるのだ。
私の世代は「みんなやってるんだから、しんどくても我慢しろ」
というような教育を受けたが、それは無茶というもの。
人間には生まれつき身体の個性があり、それに従うのが得策だ。
快活で勝ち気に見えても、壊れやすい人もいれば、
おとなしく弱々しく見えても、したたかな人もいる。
そういうことをきちんと理解している
「色眼鏡」で物事を見ない大人になりたい。

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